セルフダイビング難易度:セルフ不可 ボートでは潜り方により中上級~テクニカルダイビングレベルまで
流れ: 基本的に強い流れあり
最大水深: 45㍍くらい
エントリーまでの距離: ボートのためゼロ
ポイントの魅力: 沈船、戦跡
第二次世界大戦の沖縄戦において日本軍の攻撃によって沈められた米駆逐艦、USSエモンズ。船体の横には特攻機・桜花の残骸が今も横たわっている。
我がダイビングマップにおいて唯一セルフで行けない場所。にも関わらず掲載をしているのは、それだけ圧倒的な魅力を持つポイントであるため。高性能DPVで決死隊を組めば行けるかもしれないけど… ここはボートで大丈夫かな(*‘∀‘)
ボートで行く場合、船の船首、中央、船尾に潜行用ロープが張ってあるので、状況に応じて潜水開始地点を選ぶことになります。
ファンダイビングの場合、船首~中央と船尾~中央の2本を潜るイメージです。
船体の平均水深がおよそ40m前後であるため、通常の空気でNDLの範囲内で潜る場合はボトムに10分も滞在できないので、2本に分けるのが通常のオペレーションです。
減圧潜水を前提に潜る場合やDPVを使用する場合は一本で船体全てを見ることができるので、とても充実感があります。沖縄におけるテクニカルダイビングのメッカになっている事にも納得の潜水条件です。
なお、この場で多くの方が亡くなっている戦跡であるという事は忘れずに潜るようにしましょう。それも含めて沖縄を代表するダイビングポイント、USSエモンズです。
船首
対空機銃は今でもしっかりと姿を留めています
機銃の方針が天高く挙がっていることが戦闘の激しさを物語っています
米軍が設置した搭乗員名簿と慰霊碑が船体中央部にあります







ボートダイビングはあまりしないので後手に回っていますが、色々と考えさせられ、潜水技術の向上にもなるので、これからもたくさん潜っていきたいポイントの一つです。
以上、USSエモンズでした。
おまけ
テクニカルダイビングのセットアップと減圧の風景



(執筆: アレン)
まずは揃えたい軽器材
①フェルトブーツ: ビーチエントリーならフェルトブーツは絶必です!
②マスク: apeksのVX1マスク、視界良好でフレームレス構造のため壊れる心配が少なく、長きに亘って使えます
③シュノーケル: GULLのスーパーブリットは呼吸と排水がしやすい、万能シュノーケルです
④フィン: apeks RK3フィンはパワーがあり、重装備や流れの中でも頼りになる相棒です。ジェットフィンよりも少し軽く、現代的なデザインがカッコいい定番フィンです
その他おすすめ器材:
ダイビングコンピューター: Shearwater Teric
ほとんどのテックダイバーが使用しているダイコンの決定版、Shearwater社のTeric。腕時計型なので普段使いも可能で、あらゆるダイビングに対応している性能と視認性の良さ、デジタルコンパスの使いやすさはピカイチです。トランスミッターも使用可能。値は張りますが、買って後悔はしません
レギュレーター: apeks MTX-R
apeks社のレギュレーターは深場での呼吸がしやすく頑丈でとても信頼ができるメーカーです。その中でも日本では使っている人をあまり見かけないMTX-Rシリーズは寒冷地性能が高く、見た目もカッコいいです
DSMB(シグナルマーカーブイ): 安全な浮上や漂流対策にDSMBは全ダイバー必携なので、必ず持っておくようにしましょう
ダイビングライト: こちらも暗所やナイトダイビング、水中でのコミュニケーションに必要なので必携。入門用には安いライトで大丈夫ですし、本格的なダイビングライトが欲しくなったらammonite社やBigBlue社などの製品がおすすめです