沖縄のセルフダイビングポイントマップ by Japan Self Diving Force
 
平和記念公園沖

平和記念公園沖

セルフダイビング難易度:中級~上級(階段の上下に要体力、リーフエッジがかなり巻く、通路狭窄多数あり)

流れ: 穏やか~中(沖出しあり)

最大水深: 25㍍くらい


エントリーまでの距離: 200㍍くらい

ポイントの魅力: 複雑に入り組んだ地形と多数のクレバス

クレヴァス・クレヴァス・クレヴァス!! こんなに多くの切れ込みや穴がリーフエッジに入っていて探索できる場所は中々無い… 奥行のある洞窟のようなものは見つかっていないけど、蜂の巣のような岩場やクレヴァスが無数にあるので、地形で遊ぶのが好きな人におすすめ。ビーチも風光明媚で美しい。ただし長くて険しい階段の登り返し、潮位によっては上陸が困難なリーフエッジ、狭い通路を通る必要性など、ハッキリ言って危険の多い場所でもある。狭窄している場所へ侵入せずに潜るなら中級、侵入する前提なら上級+と言った難易度です。

健児の塔の駐車場に車を停め、こちらの階段から海岸へアクセス可能。駐車場は広々としていて、10台くらいなら問題なく停められるだろう。

このポイントにはいくつかの注意点がありますが、特筆すべきはこの長い階段でしょう。以下、海岸までの道のり。

ここを下っていく
まだまだ下っていく
更に下っていく
下った先に、美しい海岸がお出迎え。風光明媚な場所です。
鋭い方はお気付きだと思いますが、この階段の登り返しは中々キツイです(;’∀’)
私はそこそこ足腰には自信がありますが、2本連続でここを登った後は2~3日ふくらはぎが痛かったですね、ハイ。

コース案A 右ルート

リーフエッジから出て右(西)方向を流しながら途中の岩々の間に入って遊びつつ、最後にピースホールを経由して上陸するコース。出入りともに足場が良く安心。

リーフに空いているクレバスから入水すると、南部らしい入り組んだ地形がお出迎え
壁沿いにはいきなりこんないい感じの小穴があるので、とりあえず入ってみよう

少し沖へ出ると、岩とゴロゴロ石のゾーンが現れてくる

更に南下して沖の方へ。ザ・南部といった風情の岩盤が広がっている。こんな時は沖へ出てもダラダラと岩場が続くだけの場合が多いので、リーフエッジ付近で探索する方が面白くなる可能性が高い。

色んな岩々の間に隙間が空いているので、潜りこんで探索すると写真のような美しい小窓や通路がたくさんあります。

穴々を探索しながら西進していくと、残圧もいい頃合いでこのようないい感じの小ホールへ辿り着きます

なんか守られている感もあって平和なので、ピースホールと命名。

ピースホールの下の方に、こんな人が一人やっと入れる隙間があります
どんどん狭まっていくので通行不可ですが、隙間から入ってくる光が美しく一見の価値あり。
ピースホールの先がクレバスになっており、そのまま沿って上がれば足場も良い場所で楽に出入りできます。

コース案B 左(東)方面

こちらは平和記念公園沖の醍醐味、多数の長いクレバス探索ができるコース。とても楽しいが、狭い通路や上陸場所の足場が悪いせいで右回りと比べると難易度が高い

リーフエッジのクレバスからエントリーすると、やはりここでも小穴がお出迎え。穴があったら入りたい僕たちはとりあえず特攻(ぶっこ)みます。
サイドマウントでもギリギリなこんな隙間を通ってみたり
岩の間からコンニチハしたり
犬小屋の入口より小さい所にねじ込んでみたりして、
その先に美しい光の小窓を発見した時は、とても報われた気分になります。
ただし、サイドマウントだろうが慣れていようが、狭窄部分を通るのはコワイです。本当に狭い隙間を通る時は走馬灯がチラつきます。私は調査をしている意識で潜っているので、多少リスクがある場所でも行ってしまいますが、安全に通れる充分なマージンが無い場所へ侵入するのはくれぐれも止めておきましょう。
探索を小休止して沖の方へ目をやると、そこには美しい沖縄の海が広がっている
このコースの最後となる地点には、非常に奥行の長いクレバスがリーフに切れ込んでおり、ここを通って上陸すると良いだろう。クレバス自体も地形が複雑でとても見応えありだが、やはり狭窄している場所が複数あるので無理はしないように。

上陸地点付近は波が巻き込みやすく、足場も凸凹岩とギザギザ岩というキラーコンボで攻めてくるので、海況が悪い時は行かない方が賢明だと思います。この日は潜水中に海が荒れてきて、上陸は過去TOP10レベルで難しかったです(;’∀’)

(執筆: アレン)