沖縄のセルフダイビングポイントマップ by Japan Self Diving Force
 
喜屋武崎灯台下

喜屋武崎灯台下

セルフダイビング難易度: 最上級(要体力、崖下りあり、長い水面移動、潮の流れが速い、僻地)
流れ: 潮汐によりかなり強くなる
最大水深: 40㍍くらい
エントリーまでの距離: 800㍍くらい
ポイントの魅力: 複雑な地形、アクセスの難しい所で潜っている達成感

ポイント概要: 喜屋武岬の灯台の絶壁の下は他の岬の例に漏れず、ダイナミックで入り組んだ地形を楽しめるポイントで、縦横無尽に走る迷路のように続く通路の数々がなんとも面白い。透明度も〇。具志川城から干潮時に歩いていくか、水中を泳ぐ必要があるが、かなりの距離になるので要体力。アーチ・クレバス・小穴の宝庫で、複雑な地形は探索するのにピッタリ。ポイントまでのアクセスはそこそこのリスクを伴うので、しっかりと自己管理ができ、体力・スキルのあるダイバー向け。

ルート案

具志川城跡の崖を下り、喜屋武崎方面へ歩いて行ける所まで徒歩で行き、黄色マーカーで示しているゾーンは波の巻き込みが激しいため、ここから水面移動に切り替え、灯台を超えてしばらく行った先にある三角岩付近から潜行し戻って来るコース。見所はほとんどリーフエッジ沿いにある上、流れが強いことも多いのでリーフ付近から離れないように探索をし、エアーが頃合いになってから浮上して泳いで戻るのが良いでしょう。

※具志川城跡から海岸までのエントリーに関してこちらのページに掲載しております:
具志川城跡

喜屋武崎の展望台からの眺め。写真の左手前に見える、浸食された岩の対角線くらいの場所から潜行するイメージです。
洋上から灯台を見上げた光景。周囲は絶壁で、誰が見てもボートポイント。笑 だからこそ遠征している楽しさがあります。
この日は波高が2㍍ほどあり、ゆらゆら揺られながらの水面移動でした。波酔いする人は穏やかな時に行きましょう。

※2022年2月の情報ですが、先日、ダイビングインストラクターのグループがセルフダイビングでこちらを潜っていた際、潮の流れに捕まって帰れなくなり、漁船に救助されるという事案があったと聞きました。ハッキリ言って危機管理のできないダイバーが潜る場所ではありません。十分な体力、十分な量のガス、潮・天候・海況合わせ、リーフエッジから離れない事、ナビゲーション能力などを備えた上、完全自己責任で潜りましょう。流れ・波・上陸までの条件を勘案するとかなりハイリスクなポイントだと思われます。

気を取り直して、海中の紹介です(=゚ω゚)ノ

潜行して沖の方へ目を向けると、聳え立つ岩々と砂地が続いていっている風景が飛び込んできますが、沖へ出てもあまり見るものは無いので、壁沿いに西進していきましょう。
地形が入り組んでいるので、クレバスや小穴など侵入できる場所がたくさんあります
水質も良く、射し込む光が綺麗な空間の宝庫
アーチやトンネルも多数あって、こういうのが好きな人にはたまらないポイントです。私は大好きです(´∀`*)
灯台の対角線くらいの所、壁沿いのボトム付近にこのような小空間があり、オーバーヘッド気分を味わえます
出入口の光も綺麗で、さしずめ喜屋武崎のオーバーヘッドロックといった風情でしょうか

この辺りまで来たら残圧も頃合いかと思うので、海面の様子を伺いながら慎重に浮上し、水面移動&歩いて具志川城跡へ帰投しましょう。潜った後は充実感で満たされる、ダイナミックな地形ポイント、喜屋武崎灯台下でした。

(執筆: アレン)