難易度: 中上級~最上級(オーバーヘッド、暗所、低水温、テクニカルダイビング)
流れ: 無
最大水深: 約30m
エントリーまでの距離: 100mくらい歩く
ポイントの見所: 歴史的な坑道そのもの、マインダイビングの風情
ブダペストのダイビングスポットの2巨頭のうちの一角、クーバーニャ坑道の歴史は15世紀まで遡る。石材の採掘、ビール醸造の水源、大戦中のシェルターなど様々な出来事を経て今は世界中からやってくるテクニカルダイバーたちを魅了するダイビングスポットとなっている。地下水脈の水は通年10~14℃程度と冷たく、ドライスーツは必須。坑内の構造は複雑ではないが、セメントの長く暗い通路に錆びた鉄格子など、中々ホラー演出に富む場所なので、それも含めて非日常が味わえるとても面白い場所。
ブダペスト市内南東部にその場所はある。かつては市内建築の石材を採掘するため、19世紀からは地元のビール工場(Dreher)の水源地として、第二次世界大戦中はシェルターとして機能し、今はテクニカルダイビングのホットスポットとして知る人ぞ知る穴場スポットとなっている。ダイビングサイトとしては地元のダイバーグループによって一元的に管理されているため、誰でも潜れる訳ではない。
個人的なことでありますが、私の曽祖父はここのビール醸造所で働くためにドイツはバイエルンからブダペストへやってきたらしく、世代交代してもこの地をウロウロしていると思うと感慨深い
ちなみに、このゲートには…
テンションも上がったところで、いざ潜水開始!
メインの貯水池から第二貯水池を繋ぐ細長い廊下を通っていくのが基本コース。下の動画はそのメイン通路の様子
水温が低いため、ヒーティングシステム無しで一時間も潜っていると段々身体が冷えてくるので、潜水終了後はクラブハウスでお茶をしたりして仲間のダイバーと団欒して帰る
クラブハウスにも見覚えのあるステッカーが… もうええって?(´・ω・`)
(執筆: アレン)