セルフダイビング難易度：上級（要体力、崖下りあり、潮の流れが速い、荒波が多い）
流れ： 潮汐によりかなり強くなる
最大水深： 40㍍くらい
エントリーまでの距離： 150㍍くらい
ポイントの見所： オーバーヘッドロック
荒崎岬の先端のかなりマニアックなポイント。潮の周りが速い上、最寄りの左右のエグジット地点がどちらも500mほど離れているため、生身で入るのはデンジャー過ぎるため止めた方がいい。DPVか、ボートでの接近が妥当だろう。ポイント自体は火星のように何もないので行かなくていいです（爆）
駐車事情
荒崎海岸のエントリー口で利用する駐車スペースと一緒。道幅が広く停めやすいので、5台は余裕でいける。付近に採石場がありダンプの往来が多いので、邪魔にならぬよう注意して停めよう。例に漏れずガジャンが多いので蚊取り線香があると良い
ルート案
ルート自体は何も難しいことはなく、荒崎海岸から入水し、スペード岩を右方面に流して頃合いで帰って来るだけ。ただしDPVを担ぎ込む必要があるため、海況が穏やかな時でないと辛い。そして岬先端付近はかなりの流れなので、DPVが無いと潜水自体止めた方がいい。DPVもできれば複数台体制が望ましい
荒崎岬のスペード岩。いつもはスペード岩から左方面の綺麗な地形を見に行くが、この日はDPVを駆っての岬先端の偵察行動ということで気合が入る
スペード岩右の分かりやすいリーフエッジ沿いを流していく
岩が点在しているだけで変わり映えしない地形が続く。岬の先端中央まで500㍍ほどあるので、DPVで片道20分ほど流していくことになる
岩の間の通路。割とどうでもいいが、これくらいしか載せる絵が無い(;・∀・)
ガレ場、火星、虚無、色んなワードが心の中を逡巡する
DPVで２ケツしながら、野郎を引っ張りながらこんなところで何をやっているのだろうと考え始める
辿り着いた先は、荒崎の荒波に削られてツルツルになった、何もない岩場である
何もなくて面白くはないが、こんなに波に磨かれた地形も少ないので、なるほど荒崎岬の先端はこうなっているのかと理解した
上記のツルツルエリアを超えると、珊瑚が生えている普通の岩場がまた出てきた
なおこの辺りは岬先端の中央付近だと思われるが、かなり流れがキツくなってきたので、安全面を考えてそろそろ引き返そうと考えた…が、その前に目の前に気になる切れ込みがあったので…
この岩の切れ込みの中に入ってみた。すると…
綺麗に上下からサンドイッチされた岩の中の美しい空間があった。 この水平さと奥行は万座のオーバーヘッドロックを超えていると思う。この名所を発見できただけでも来た甲斐があったので、ハッピーエンドということにして転進、偵察隊一同帰路に着くのであった。
（執筆： アレン）
