沖縄のセルフダイビングポイントマップ by Japan Self Diving Force
 
ヌーファの浜

ヌーファの浜

セルフダイビング難易度:最上級(片道2時間行軍)
流れ: 穏やか~中
最大水深: 25㍍くらい
エントリーまでの距離: 2.5㌔㍍くらい
ポイントの見所: クレバスの数々、風光明媚なビーチ、滝

天仁屋のビーチから永遠に歩いて入るポイント。えいえんはここにあるよ。ダイビング自体の難易度はなんてことないが、片道2時間の行軍に要する体力だけで難易度黒認定。どこからもアクセスの悪いビーチなので、綺麗で手付かずの風景を楽しめるという意味では素敵な場所。近くにいい感じの滝もあって、遠足気分が味わえる。海中は河口になっている関係で水温が低いエリアがあり、その辺りに水深20㍍まで切れ込むクレバスが多く見受けられ、面白い。河口になっている関係で透明度はイマイチなことも多い。とにかく隔絶した場所なので、要リスク管理。

駐車場事情

天仁屋ビーチ全体が駐車スペース。ここは車で海の目前まで乗り付けられる、数少ないビーチなのでとても良い感じです。大人しく天仁屋で潜るならば…(;・∀・)

ルート案

はい地獄~~(・ω・)ノ 片道2.5㌔、砂浜を越え、岩場を超え、波を越えること2時間、ようやくエントリーポイントへと辿り着けます。潜水時間を含めると、全行程6時間くらい見ておくといいですね☆彡 ※薄々気が付いていると思いますが、ドMの人限定ポイントとなります。

以下、めたぶぅのログ形式でポイント紹介をお届けします:

ポイント名 ヌーファの浜
参加者 アレン隊長、衛生兵、メタボでブゥ

水温21℃
天気 晴れ時々曇り
エントリー 1225
エキジット 1324
潜水時間 59分
最大水深 18.9m
平均水深 9.6m
波  ほぼなし

潜水記録
 「ウェットの上着脱いで歩けばキャ○玉も大丈夫かも」
この一言が無ければ今日という一日は平和だったかも知れない。

 令和5年1月21日(土)アレン隊長の事前の提案により午前10時に天仁屋ビーチに集合、日が隠れがちで少し肌寒い。本日の目標として何時も通り天仁屋方向へ二本潜るかヌーファの浜まで行軍、一本攻めをするか話合いが行われた。

めたぶぅには天仁屋での苦い経験がある。天仁屋のエントリーポイントは天仁屋ビーチから約1キロほど泳いだり歩いたりしなければならない。夏前の冷たい水温の日、めたぶぅは水着で泳いだ際、往復2キロの工程で股擦れにより○ャン玉を負傷したのだ!ここでヌーファの浜の行程を確認しよう。なんと天仁屋ポイントまでの距離の2.5倍はあるじゃないか!ウェットスーツを着て2.5倍の行程だと!僕のキ○ン玉はどうなってしまうのか!

アレン隊長はヌーファの浜推し、衛生兵はどちらでも、めたぶぅは必死に反対した。物理的に無理だ!千切れてしまう!と。結果アレン隊長も折れていただき天仁屋ポイントへ。早速潜る準備をしていると日差しが少し出てきて暖かくなり始めた、テンションが上がって来ためたぶぅは呟いてしまう「大丈夫かも」と…

目的地はヌーファの浜へ変更された、めたぶぅも大丈夫だろ?と気持ちを切り替えて準備、セパレート式のウェットスーツの上着はフィン、マスクと伴に脇に抱えてタンクを背負う、エントリー直前に装備することで動き易さを向上させる戦法だ。いざ、出発。

天仁屋ビーチからヌーファの浜までは砂浜を3つ踏破しなければならない。3つの浜の間には打ち寄せる波で断絶されたポイントが数か所ある。まずは1つ目の砂浜を歩く。


沖縄の北東部の海岸の多くは砂浜と言いつつ河原で見る様な玉砂利混じりの砂浜が多い。1つ目の砂浜はピンポン玉大の玉砂利だらけだ。踏み固められていない玉砂利は踏めば沈み行進速度を遅くする。20分かけて1つ目の砂浜を攻略、少し疲れた。

アレン隊長の計画通り引き潮の時間が来ており、浜を寸断する波は弱く濡れた足場に注意しながら難所を越え、2個目の浜を進む。この辺から玉砂利は一つ一つが一抱えはある大石になっており足を取られる。

幸い天仁屋の観光にもなっている地層がむき出しのバームクーヘンのような岩質の石が足元にも伸びておりその上を歩くと躓きにくい。しかし、少し尖っていて足の裏が痛くなってきた…タンクの重さで肩も痛い。2つ目の浜を攻略したとき、時間は出発から一時間半経っていた。

アレン神が携行していた飲料水を飲み、休憩を挟みながら3つ目の砂浜を歩く。ヌーファの浜である。

ヌーファの浜は砂地が多く誰も(徒歩で)到達出来ない(しない)プライベートビーチ感満載の砂浜だった。汗ばむ身体、痛い足の裏、きしむ肩、壮大な後悔の気持ちをを乗り越えようやくエントリーポイントへ到着した。

2時間以上かかったではないか!そう、これまでのログは潜って無い!タダの愚痴である!

ポイント名ヌーファの浜はまぁまぁだった、以上

もう少し詳しく書けばリーフエッジまでは引き潮時歩いて行けてそのままドボン、

エントリーの風景

海底の様子は深さ20m程で果てしない砂地が広がる。

手付かずの場所なので珊瑚は多い

入り組んだ形のリーフが多く見受けられる

陸地側のリーフには数か所のクレバスがあるが奥行きは浅めでした

水温が急激に下がる箇所があり川の水が流れ込んでいる可能性あり。
ダイビングが終了する頃には日がサンサンと輝いておりヌーファの浜のプライベートビーチ感がアップしていた。


海の蒼、バームクーヘンの崖には鬱蒼と茂る山原の森の緑、青い空、我々が独り占めだ!…ん?…ビーチから山原の森に目をやると一箇所人が通れるアーチがあるぞ! もしかしたらヌーファの浜に通じる道があるのか?いや、周りは崖と山原だ、そんなはずはない。兎に角確かめてみよう。

とは言いつつヌーファの浜へ至る道が他にあるのか確認のめ施設を避け山道を歩く

道を抜けると小川があった
そして少し上流に3mほどの綺麗な滝が!!

滝壺までは歩いて行け、滝の上にはさらに4mほどの滝が見える

テンションMAXのオッサン3人は上半身裸で滝壺にダイブ、冷たい冷たい、キャッキャウフフと騒ぎ立てる。文字にすると地獄である。施設の人が目玉としてそこに至る道を作っていたのであろう。滝は個人の所有物ではないと思われるのでこの日はしゃいだ分位は多めに見てほしい。

今回の旅は我々のプライベートビーチ感は無くなったが滝があったり山原に隠れた施設があったりで優良なリゾート探索をした気分になれた。終

ではない、帰りも2時間歩かなければならないのだ!

アレン隊長が言った「有象無象のダイビングと違ってコレだけ大変だったダイビングは忘れないよね、良いダイビングだった」と、それ、忘れられないトラウマやんけー!

めたぶぅの沖縄三大キツイポイントが完成した。宜名真鍾乳洞、安波の海岸、ヌーファの浜である。
ヌーファの浜は3番目にキツイ場所でした、しかし、二度と行きたくない場所としては第一位である。苦労に見合った成果が見えない!後で調べると謎の施設までの道は山道を2キロっぽいので次も海岸沿いだ。もう行きたくないのである。が、隊長は、次は一年に一回程度の頻度にするから、ちょっとだけ、とまた次回も参加させるつもりだ。
痩せてしまうわ!ちなみにキャン玉は無事でした。

(執筆: めたぶぅ)