沖縄のセルフダイビングポイントマップ by Japan Self Diving Force
 
インターコンチネンタル沖

インターコンチネンタル沖

ポイント概要:

セルフダイビング難易度:上級

(潮が早い、波が立ちやすい、足場が悪い、距離が長いためDPVがあった方が良い

流れ: 中~激流

最大水深: 50㍍くらい

エントリーまでの距離: 900㍍くらい

ポイントの魅力: ダイナミックな地形、美しい珊瑚礁、濃い魚影

万座毛の隣、ANAインターコンチネンタルホテルがある半島の裏にあるポイント。特にオーバーヘッドロックが有名で、おそらくほとんどの人がボートダイビングで訪れるポイントですが、充分なリスク管理と体力、潜水スキルがあればビーチエントリー可能です。但し、エッジまでの距離が長く、潮の状況によっては強いダウンカレントが発生する場所なので、我が小隊としてはリスクマネジメントの観点からDPVの使用を前提としています。

エントリー:

58号線沿いの駐車スペースに車を停め、瀬良垣の浜を経由してエントリー可能
瀬良垣の浜。左手に見えている白い建物の裏を目指す

コース案①


ホテルのほぼ正面のリーフを真っすぐ超えて左へ流していくこのコースは万座らしいダイナミックなドロップオフと、そこに群生する珊瑚やたくさんの魚群を見られます。

このポイント全体に言えることですが、インリーフ・アウトリーフともに流れが速くなる事が多いので、潮止まりの時に行く、最悪の場合張って帰ってこれるように充分な残圧を残して潜ることを心掛ければ比較的安全に楽しめます。特に半島の右側が水路になっている影響で流れる事が多いので、DPVを使用しない場合は干潮時に壁伝いに歩いていくなど工夫すると良いでしょう。

流れが強い場合は、赤い四角で示した潜行ポイント付近はリーフが奥まっていて流れがカバーされるので、そこを中心に遊ぶようにすれば安心かと思います。なお、この切れ込み付近の海底30mくらいのところに岩があり、この岩の切れ込みの間に1m超えの大きなGT(ロウニンアジ)が居ることもあります。

ドロップオフ手前の珊瑚礁の群生。アポガマやホーシューなど南の万座ポイントと比べると人があまり入っていないためか、珊瑚礁が元気で美しいです。

深く沈み込んでいくドロップオフの先端付近。この先はもう壁のようになっています。

深く落ち込むドロップオフ沿いにはたくさんの魚群が遊泳していることが多いです。

下から見上げた、ドロップオフの光景

そのまま左(南)方向へ流していくと、大きな壁が続いている場所と、クレバスが陸地に切り込んでいる地形が連続的に現れ、万座の景色を堪能できます。

上記のルートの範囲を超えてしまいますが、更に壁伝いに南下して行くと巨石と小さめの岩が折り重なって、三角形の小窓を形成しているちょっとしたモニュメントがあります。

せっかくなので通ってみましょう。こんな感じ。

この岩を超えると先ほどまでのダイナミックな地形は落ち着き、今度は綺麗な砂地が拡がっていきます。

ここまで来たら充分に地形を堪能できているので、Uターンして帰還します。

地形・砂地・珊瑚・ウミガメやGTなどの大物など、見所がたくさんあり大満足のコースでした。

コース案② オーバーヘッドロック

通常はボートポイントであるオーバーヘッドロックを訪れ、Uターンして上陸するコース。やはり流れを警戒し、潮合わせを怠らないようにしましょう。割と名所になっているようですが、正直私はオーバーヘッドロックそのものよりも、周り全体を含めたここの景観が好きですね(*‘∀‘)

ドロップ沿いに移動していくと、この特徴的な巨岩が見えてきますが、この手前やや北側にオーバーヘッドロックがあります。この岩を超えて行きすぎないように注意しましょう。

ドロップの壁伝い水深20メートルほどの岩に切れ込みが入っており、ここが目的地になります。

中に入ると、岩と岩にサンドウィッチされたような小空間があります。

…以上です。(笑)

後は流れの状況に注意しつつ、リーフエッジに沿って泳ぐか、リーフ内の安全な経路で帰りましょう。こちらでも理想はDPVの使用です。

半島の先端からのエントリー、速い流れ、高い透明度、ダイナミックな景色とかなり冒険心がくすぐられ、総じて大満足できるポイントだと思いますので、体力とスキルに自信がある方は行ってみると良いでしょう。ボートダイビングでは得られない充実感を味わえるはずです。ただし、くれぐれも用意周到かつ自己責任で! 

(執筆: アレン)