セルフダイビング難易度:中級~上級(崖下り・ポイントまでの移動距離長め・オーバーヘッドあり)
流れ: 穏やか~中
最大水深: 35㍍くらい
エントリーまでの距離: 150㍍くらい
ポイントの魅力: 素晴らしい地形、美しい地形、美麗な地形、神々しい地形
南部を代表する魅惑のダイビングポイント、具志川城跡。初っ端から急峻な崖の昇り降りが必要で、基礎体力が要求されるが、海中の地形の面白さは南部随一。色んな所に小洞窟、クレバス、ホールが点在しており、地形派ダイバーにとっては堪らない場所。
駐車スペースから具志川城の遺跡へと続く道
この先の崖を下っていく。それなりの基礎体力がなければ、止めておいた方が無難なポイントではあります。
写真では伝わり辛いですが、割と急峻で滑りやすい崖なので、慎重に降りてゆきます。
海岸全体の様相。リーフエッジに波が巻くことも多いので、イン&アウト地点を事前に計算しながらダイブプランを考えていく。
エントリーするや否や、クレバスがお出迎え
射し込む光が幻想的です。具志川城跡に関してはこの表現がピッタリ嵌まります。
潮通しが良い場所なので、透明度も良いことが多く海中も綺麗
このような丸みを帯びた岩々がなだらかに沖へと伸びています
リーフエッジにはしっかりとドロップオフもあり
色んな所へ侵入できるクレバスも点在
以下、特に風光明媚な具志川城跡の名所の数々
ロープの洞窟
入口にロープが引っかかっていることから命名。
奥行が30-40mほどあり、最深部は光が一切届かないダークゾーンなので、奥まで行く場合ラインを張った方が賢明。
砂が舞い上がると割と危険なので、しっかり中性浮力を取りながら行きましょう。
出口の光景はいつまでも眺めていたくなるくらい、最高に美しいです。
砂の廊下
底が粗めの砂地で、奥行がかなり長い通路になっているクレバス。オーバーヘッドのまま30-40mほど続くので、ライトは必須。狭いので中性浮力をしっかり取りながら行きましょう。大人数はおすすめしません。
中へ入っていくと、真っ暗な通路が奥へ奥へと続いている
最深部までずっと砂の道が続くので、砂の廊下と命名。巻き上げると視界不良を起こすので、気を付けて行動しましょう
光の小窓
こちらは具志川城から東へ250㍍ほどのところにある、小窓から綺麗に光が射し込む小部屋。礼拝堂のような、幻想的な場所。
あかりの部屋
リーフエッジの一番下に隠されている、そこそこの広さのホール。二つの細い出入口に射し込む光はなんとも美しい。運が良ければあかりちゃんと逢えるかも。なお、入って右奥の方へ行くと人が一人やっと通れる狭い通路を経由して岸壁の反対側へ出られるが、割と危険なので閉所恐怖症の人はダメ、絶対。
2LDK
岩間の間にひっそりと佇む小空間。そこから狭い通路を隔てて二つの小部屋へ続いていることから、2LDKと命名。複数の小窓から光が射し込む光景は息を飲むほど美しい。
2LDKを出た先のクレバス。なんとも宇宙的な形状。
以上、具志川城跡でした。
(執筆: アレン)
まずは揃えたい軽器材
①フェルトブーツ: ビーチエントリーならフェルトブーツは絶必です!
②マスク: apeksのVX1マスク、視界良好でフレームレス構造のため壊れる心配が少なく、長きに亘って使えます
③シュノーケル: GULLのスーパーブリットは呼吸と排水がしやすい、万能シュノーケルです
④フィン: apeks RK3フィンはパワーがあり、重装備や流れの中でも頼りになる相棒です。ジェットフィンよりも少し軽く、現代的なデザインがカッコいい定番フィンです
その他おすすめ器材:
ダイビングコンピューター: Shearwater Teric
ほとんどのテックダイバーが使用しているダイコンの決定版、Shearwater社のTeric。腕時計型なので普段使いも可能で、あらゆるダイビングに対応している性能と視認性の良さ、デジタルコンパスの使いやすさはピカイチです。トランスミッターも使用可能。値は張りますが、買って後悔はしません
レギュレーター: apeks MTX-R
apeks社のレギュレーターは深場での呼吸がしやすく頑丈でとても信頼ができるメーカーです。その中でも日本では使っている人をあまり見かけないMTX-Rシリーズは寒冷地性能が高く、見た目もカッコいいです
DSMB(シグナルマーカーブイ): 安全な浮上や漂流対策にDSMBは全ダイバー必携なので、必ず持っておくようにしましょう
ダイビングライト: こちらも暗所やナイトダイビング、水中でのコミュニケーションに必要なので必携。入門用には安いライトで大丈夫ですし、本格的なダイビングライトが欲しくなったらammonite社やBigBlue社などの製品がおすすめです